［ファニャーニ社　トスカーナ州シエナ モンタルチーノ　http://www.vinifagnani.it/］

1765年からモンタルチーノの地でワインを作ってきた歴史あるワイナリーです。
アッスント・ピエリは1963年、戦後にモンタルチーノの畑や農家を買い、モンタルチーノのワインの歴史の礎を築いた人物でした。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ組合の創設メンバーの一人でもありました。
彼のあとを2006年より引き継いだのは、孫であるジャンニ・ベルナッツィとそのいとこのピエリーノ・ファニャーニ。
現在ではピエリーノの息子であるフランチェスコもワイナリーを手伝っています。 ピエリーノ・ファニャーニは、シエナの人気レストラン「リストランテ　バゴガ」*のシェフで、フランチェスコはマネージャーを勤めています。

およそ3.5ヘクタールの土地で、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノD.O.C.G.、ロッソ・ディ・モンタルチーノD.O.C.、2つのIGT、カベルネ・ソーヴィニョンとサンジョヴェーゼのブレンドからなるガンバッシーノ、メルロー単一品種のアンナが生産されています。
生産されている全てのワインにおいてこの土地の特性が美しく表現されています。残りの土地にはオリーブの木が植えられ、最高級のエクストラヴァージンオイルが生産されています。
さらに、ワインを造る際に出るぶどうの搾りかすで、グラッパ・ディ・ブルネッロが生産されています。

ぶどう畑の植物の成長は日照量と標高の高さによって異なりますが、通常、4月の上旬に発芽して、5月末から6月の初めに開花します。
ぶどうは8月中旬に色づき、9月中旬に熟します。近年は、ワインの品質を保つために生産量は1万本以下に抑えられています。
収穫は全て手摘みです。収穫されたぶどうは、良いぶどうを厳密に選別し、最低でも10年以上の樹齢のぶどう畑から選りすぐれられたものがブルネッロ・ディ・モンタルチーノとロッソ・ディ・モンタルチーノになります。
ワインには芸術家によるオリジナルラベルが貼られており、ガンバッシーノとロッソ・ディ・モンタルチーノはダニエーレ・チェスターリの作品、メルローはルカ・グレーキの作品です。
ボトルと同数のラベルを作りましたが、最初のボトルはアーティストにサインしてもらい、カンティ―ナに大切に保管してあります 。

何年にもわたって得られた貴重な経験、統合された革新的な技術の使用、それでもその根源にはモンタルチーノを成功の地に導いたピエリの「自然を守りそれを尊重する」という教えがある。

＊リストランテ　バゴガ 1973年オープン。地元のシエナ人をはじめ多くの観光客に人気のリストランテ。シェフのピエリーノはモンタルチーノ出身。
1986年にはイタリア全土で権威のある「オスカー・デッラ・クチーナ・イタリアーナ」で最優秀賞を獲得。言わずと知れたトスカーナ・シエナを代表する料理人です。